これまでの大まかな経緯 ①

 

それまでも度々 夫は

 

小遣いでは足りなくなると家の貯蓄に手をつけ

 

それがバレると

 

仕事で先払いしていた経費や交通費などを会社から精算後

 

本人の隠し口座に入るよう設定し現金を得る

 

またそれもバレると

 

株やゴルフの会員権を家族には黙って売却する

 

などして

 

あの手この手で酒を好きなだけ飲める環境作りに本人は必死だった。

 

 

2016年頃だったか

 

口座にある数百万のお金をすでに飲み食いに使い込こんだことが発覚した

 

直後だったにもかかわらず

 

「俺のお小遣いが全然足りない」(1ヶ月のお小遣い5万円だった頃)

 

「お金ちょうだい」

 

と、うっすら笑いながら攻め寄られた時の顔が

 

今でも忘れられない。

 

「この人は病気だ!病院に連れて行かなきゃ!」

 

はっきりワタシがそう感じた瞬間だった。

 

すぐにアルコール専門の病院を探して電話をしたのを

 

昨日のことのように覚えている。

 

 

 

病院に行ってアルコール依存と診断され

 

医師から「断酒」しかないことを告げられたものの

 

本人の自覚はほとんどなく

 

「俺はアルコール依存なんかじゃない」

 

「あんなダメ人間と同じにするな」

 

「普通にお酒を楽しめている」

 

「お前がうるさく言うだけだ」

 

 

そこから渋々断酒を宣言するも2ヶ月で挫折。

 

飲んでは見つかり

 

見つかっては止め

 

また飲んで見つかる

 

を繰り返す日々。

 

 

すでにこの病院に連れて行った時点で

 

好きなだけ飲むために借金をし始めていたという事実を

 

今になって知った。

 

あの頃カウンセラーにも医者にもワタシにも家族にも嘘をつき

 

「酒はもうやめます」というポーズだけ夫は取っていた。

 

全て話すことで、酒との縁を たち切られてしまう。

 

それは避けたかったと今回改めて本人が振り返っていた。

 

 

 

 

家にお金がないわけじゃないのに

 

飲むのが後ろめたいから

 

そして自由に好きなだけ飲みたいから

 

借りて飲み続ける日々。(リボ払い、カードローン)

 

1社の限度額が一杯になったところで

 

助けを求めてくれたらよかったものの

 

返済のために2社目の借金をする

 

多重債務。

 

 

 

膨らんで行く借金の現実を見ないように毎日をやり過ごしながら

 

酒を飲んで全てを忘れたい。と飲み続ける。

 

 

何度も夫に変なお金の使い方をしていないか確かめたけど

 

お酒を飲むことをやめさせられたくないから

 

借金のことは口を割らなかった。

 

 

 

 

 

本人的には

 

隠し通せると思っていた気持ちが半分

 

こんなことを続けていて取り返しのつかないことをしている自覚が半分

 

そんなところだったようだ。

 

 

 

 

ワタシにとってはこれは「悪夢」としか言いようがなかった。

 

血の気がひき

 

手が震え

 

体が一気に鉛のように重たくなって

 

息ができない

 

こんな自分勝手な人といるくらいなら死んでしまいたい

 

何度も何度もそう思った。

 

計算するのも恐ろしかったが

 

確実に働いているより飲んでいるのに使っているお金の方が多く

 

ワタシが今まで汗水垂らして働いてきたお金が

 

ただの飲み食いに消えたことへのショックは

 

計り知れないものだった。

 

もちろん離婚も何度となく考えた。

 

(なぜ今離婚をしていないかは追って書かせていただきますね)

 

 それから

 

体に力が入らない

 

働く意欲、生きる意欲も失せるほど

 

ぐったりした日々。

 

 

ここからもう一度やり直せるか

 

明るい明日がやってくるのか

 

それは誰にも分からない。

 

(今 ココ)